■熱血!観戦レポート■

9月28日(木) シンクロナイズド・スイミング(団体テクニカル・ルーティン)
28日、シドニー国際アクアティック・センターで行われた、シンクロナイズド・スイミング団体テクニカル・ルーティンを観戦してきました!

ドニー国際アクアティック・センター会場は、ほぼ満席。小さく狭い座席に、大勢の人がひしめいていました。日本の応援団は、どちらかというと、舞台となるプールから向かって左に集中していました。競技の始まる前から、応援はかなり盛り上がっていて、観客席に呼応して、日本チームのコーチ陣らも日の丸を振って一緒に声援。プールを挟んでたくさんの日の丸が揺れていました。

ンクロナイズド・スイミング団体は、全8カ国が出場。まずは、1カ国づつ選手が登場し、出場者を紹介、観客の声援に応えます。
地元オーストラリア応援は多いのが当然として、日本の応援もさることながら、カナダ応援勢が多く、ひときわ大きな声援(悲鳴のような・・・)を送っていました。

よいよ競技開始。日本の登場は6番目です。
最初に登場したのは中国チーム。赤い衣装で、無難に演技をまとめます。続くアメリカは、デニムのオーバー・オールを思わせるような衣装で登場。アメリカにしては、上出来(?)の点数。

  番目に登場したのは、デュエットでも「金」を獲得している、女王ロシア

赤にゴールドが映える鮮やかな衣装。自信の表れか、いやに落ち着いて見えます。観客の歓声も女王の登場に湧きます。
演技は、たしかにウマイ。よく、まとまっていて、技術的なレベルも今まで出た2ヶ国に比べると格段に上であることが、容易にわかります。しかし、ところどころに細かいミス(?)、乱れがあったような気も・・・。
気になる得点は・・・やはり34.580と、トップに踊り出ます。

←【ピタリと整列するロシア・チーム】



【ロシアの華麗な演技】→
 

くイタリアは、とりあえず無難な演技。とくに凝ったテクニックもなく、多少の乱れはあったものの、イタリアとしてはこんなもんでしょう。
5番目に登場の地元オーストラリア。会場は、大声援に包まれます。どこからともなく「オジ、オジ、オジー!」「オイ、オイ、オイ!」の掛け声が始まり、盛り上がりは最高潮!
演技の方はというと・・・、開催国なので、出られたというだけのオーストラリア・チームですから、他の国には遠く及ばず・・・。技術的にも未熟、チームとしてのまとまりにも欠け、列もキチンと作れない有様・・・。やはりオージー達に、一糸乱れぬ統率を要求するのは無理なのかなと思ってしまいました。

していよいよ「銀」は確実視されている日本の登場です。

  るで軍隊のような一糸乱れぬ行進で登場。 白地の水着に、金色で大きな「空手」の刺しゅうが入った衣装。
会場に日本チームの名が響き渡り、会場が大きな拍手に包まれます。すると、プールに向かって立っていた日本チームの選手達が、プールに向かって、腰の曲げも決められた角度にキチンと保たれた浅い一礼。
思わぬしぐさに、会場がどよめきます。


←【空手の型を披露する日本チーム】

そして、全員が向きをくるっと変え、「オス!」という掛け声とともに、空手の型を披露。会場のどよめきが、拍手と歓声に変わります。


本応援団の垂れ幕には「元祖空手」と書かれ、「元祖空手を見せてやれ!」と声援が飛びます。前日のデュエットでロシアが「空手」をテーマにしてきたことへの、あてつけ(?)でしょうか・・・。

【勇ましい空手を表現】→

 
  して、 プールに向き直ったメンバーが、「ハーッ!!」と一斉に掛け声を発し、勇ましい空手の型を保ったままプールへ!
「気」でプールが、いや会場が、一気に満たされたような感じがしました。



←【ハーッ!という掛け声とともにプールへ】

場は一気に大歓声に変わり、観客は日本の導入演技ですっかり魅了されてしまっているのがヒシヒシと伝わってきます。「素晴らしい!」と、ところどころで歓喜の声が聞こえます。

楽に乗って日本チームの一糸乱れぬ演技。水中でも勇ましい空手の様子が伝わってくる、迫力の演技です。穏やかな春を思わせる音楽に変わると、美しい花びらが水中に浮かんでいるような印象を受ける規則的な円形がプールに出現します。

【美しい円が出現】→

 

場は拍手喝さい!おそらく全員が日本の演技の虜になってしまっているよう・・・。ストーリー性、迫力、技術レベルとどれをとっても、ロシアに負けぬ素晴らしい日本チームの演技。大歓声はずっと鳴り止みません
ラストに 「ハッ!!」 という掛け声とともに、選手達が水中に消えて行った後も、会場は今までにない盛り上がりようで、興奮冷めやらぬ様子

本チームが泳いでプール・サイドに上がってきたときは、耳が痛くなるほどの大拍手が巻き起こっていました。観客へのアピール度という点では、完全ロシアを上回っていたと思います。
皆が固唾を飲んで見守る電光掲示板に、点数が表示されます。技術点でスウェーデンの審判が10点満点、その他の国の審判も9.9や9.8の高得点。そして、芸術点では、日本の審査員が10点満点をつけ、他の審査員も皆揃っての高得点で、ロシアと互角です。合計で、ロシアにわずか0.070差の第2位!

 

【演技を終えて笑顔で帰ってくる選手達】→

 

際その日の演技だけを言えば、間違いなく日本が上でした。あの拍手と歓声を送りつづけた観客全員が、おそらくそう思っていたに違いありません。
しかし、シンクロは前回(今までの各大会で)の印象などが複雑に絡まって得点に結びついてしまうという、悲しい競技上の性質があります。
しかしなから、この得点の僅差は「事前の評価」ではなく、「実際の演技内容」が審判員や観客の心をどれだけ掴めるかということが、真に審査されていくようになるということを意味しているような気がしました。

にかく、会場の観衆を自分達の演技に惹きつけて離さなかった日本チームの熱くみなぎるパワー(気)に、圧倒されてしまった日でした。

※その後に続いたフランス(デュエット3位)は、得点が表示された瞬間から、泣き顔。帰りの通路で抱き合って泣いているようでした。納得のいかぬ演技に、キビシイ点がつけられてしまったからでしょう。結局、最後に演技をしたカナダに抜かれ、第4位になってしまいました。

peport:TOG


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